ミライロハウス
展示物の説明補助のためのAccessible Codeの設置
クライアント
ミライロハウスとは
「自らの色を描ける未来、自らの路を歩める未来をデザインする」を企業のミッションとして、障害者雇用、ダイバーシティ経営を推進している他、ユニバーサルデザインの普及活動で国内最大規模の実績を持ち、ユニバーサルマナー検定の運営・実施も行っています。
What We Did
同社が運営する、ダイバーシティ&インクルージョンに関する情報発信と交流の拠点「ミライロハウスTOKYO」において、先進的なITデバイスや、生活を豊かにするUD関連製品・サービスなどへ展示物の説明補助としてアクセシブルコード(Accessible Code)の設置支援を行いました。
背景
かねてよりミライロ様と交流があり、ミライロハウスをオープンするにあたり、アクセシブルコード活用に関してご相談がありました。
視覚障害のある方や外国人の方への一助になるべく、先ずは仕組みを知って頂き、普及の後押しになることを目指しました。ミライロハウスではアクセシブルコードのショーケースとして、導入設置しました。
01
コンサルティングフェーズ
コードの発行
読みとりや、印刷に適した形式の画像ファイルで、アクセシブルコードを発行。コンテンツの翻訳や音声情報のチェックを実施します。
コンサルティング
ミライロハウスへご来場くださる視覚障碍者、日本語の読めない外国人の方のために、アクセシブルコードを展示物の側に設置することを提案しました。
また、出展物の入れ替え時に、アクセシブルコードも入れ替えやすいように、アクリルケースに入れて展示台の上にコードを設置しました。当初は、名刺サイズのカードにアクセシブルコードを印刷し、商品説明をしたもので持ち帰りも可能にするといったツールの提案もあわせてさせていただきました。
スマートフォンでアクセシブルコードを読み込むことによって、多言語での展示物説明を読んだり、音声読み上げを聞くことができます。
設置コードの四辺には凸状の突起があり、視覚に障害をお持ちの方も触覚で位置を確認することができるよう施工されています。
商品やサービスのご利用ニーズにあわせた設置のご提案をさせて頂きます。
02
多言語化フェーズ
翻訳・チェック
クライアント側で確定した日本語原稿をワードファイルでご支給頂き、弊社側にて翻訳。プロのネイティブ翻訳者がダブルチェックを行います。
音声チェック
日本語原文と翻訳された内容が正しく適切に音声読み上げが行われているかを各言語のネイティブによって確認。
固有名詞などが正しく読上げられない場合は、音訳や、AIに登録・学習させるなどして全体を調整します。必要に応じ、ネーミングなどのローカライズのご提案も行います。
03
納品フェーズ
確認と納品
QR Translatorの管理画面上に全ての情報を反映し、事前に送付したQRコード画像を読み取って、情報へのアクセスと音声再生が正しく行われることを確認します。クライアント側での承認をもって納品とします。
最後に
まとめ
ミライロハウスに来店されたお客様からいただいたコメント一部紹介です。
・設定などを変えずに自動で適正な言語が選択されるのはいい
・韓国の方の来店時に、アクセシブルコードで理解でき、喜んでもらえた(表記が自動で韓国語になり、説明に簡単にアクセスできて良かった)
・(最初に場所を説明する必要はあるが)視覚障害者も自身で情報を得ることができ、必要なタイミングで情報を得ることができた
・コードが小さいので色々な製品で使うことができそう
アクセシブルコードの実用化はスタートしたばかりですが、アクセシブルコードを通じて、「情報のバリアフリー化」を目指してまいりたいと思います。
このプロジェクトの担当者
F. Izumi
T. Fukushima
J. Brook
Y. Chen
多言語での情報発信に関する課題を
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