GLOPAC(金融庁グローバル金融連携センター)
ウェブサイト
エクスポート・ジャパンではこの度、金融庁様のグローバル金融連携センター(GLOPAC)の英語Webサイト制作を担当しました。
このプロジェクトの目的は、GLOPAC研修プログラムの参加者または参加希望者と卒業生のための英語サイト制作で、ターゲットに合わせたコンテンツ制作が非常に重要な要素でした。そのため、企画の段階から英語ネイティブによるコンサルティングを行い、ネイティブ目線での企画及び制作を通して、GLOPAC研修プログラムの実際の様子を伝えることを中心に据えたプロセスとなりました。
GLOPACとは
グローバル金融連携センター(GLOPAC)とは、「金融インフラ整備支援及び海外金融当局との協力関係強化」を目的として、GLOPAC Fellowship Programの研究員として新興国の金融当局者を金融庁が定期的に受け入れる取り組みです。(2021年7月現在までに受け入れた研究員は延べ166名程になっているとのことです。)
What We Did
- ネイティブコンサルティング
- 英語Webサイト制作
- 写真撮影
- 動画制作
背景
GLOPACは、その前身組織であるAFPACも含めて2014年からの取り組みとなっております。しかしGLOPACの情報は、これまで「金融庁のサイト内の一部としてのGLOPACページ」が存在しているという状況でした。そのため、コンテンツ内容、構成、ユーザビリティ、操作性やビジュアルなど様々な面で課題がありました。
また、GLOPACのページ情報は関係者向けコンテンツが中心となっていました。しかし、ウェブサイトの役割として、「世界的な知名度向上を目指すこと」も今後の重要な目的の一つであったため、前述の課題解決と合わせて、GLOPACウェブサイトの全面リニューアルをすることになりました。
当初から重要視されていたのは、デザインや新しいサイトのインパクトです。しかし、過激な配色や表現等を避け、アクセシビリティーやユーザビリティーへの配慮も同じく重要でした。そこでウェブ制作の基本に立ち返り、コンテンツの内容に合わせたデザインを前提とし、色合いや構成、コンテンツの配置、ライティング等のすべてを、金融庁様の配信情報にふさわしい形として提供できるよう心掛けました。
01
コンサルティングフェーズ
ネイティブ
コンサルティング
目標を達成するためのプロセスは、先述した英語の専用ページ以外、GLOPACの日本語サイトは存在していなかったので、金融庁様にヒヤリングを行った上、弊社のネイティブコンサルタントチームがサイトマップや各ページのコンテンツ、ワイヤーフレーム等を提案する流れとなりました。ネイティブによるビジュアル面の提案によって、サイトのイメージが双方にとってより明確となり、具体的な相談や詳細を詰めていくことが可能となりました。結果的に、最初の段階からネイティブの意見を反映しつつも、クライアント様の要望にも柔軟に対応した制作となりました。
注目ポイント #1
「実際の様子を伝えること」は重要な課題の一つだったため、Webサイトの魅せ方に対して様々な要望があがってきました。
Web制作においてストック写真を利用することは一般的ですが、GLOPACサイトに関しては、金融庁様から提供いただいた卒業生の写真を中心に配置しました。また、実際に行われているGLOPACのプログラムの雰囲気がよりリアルに伝わるよう、プログラムに携わっているスタッフの皆様の写真や、プログラムの参加者が実際に使っている部屋の様子などを弊社側で撮影を行い、実際に採用されることになりました。
注目ポイント #2
通常はGLOPACプログラムの参加者は日本に滞在していますが、コロナ禍のため参加者は日本にはおらず、プログラム自体もオンライン形式に変わっていました。
しかしそのような状況でも、テクノロジーを活用し乗り越えることができました。スタッフの取材や撮影は問題なく行われ、GLOPACの参加者や卒業生への取材はオンラインで行いました。画面のキャプチャ機能などを使い、質の高い集合写真など問題なく揃えることができ、サイズの大きな画像でも、違和感のない素材を用意することができました。
02
コンテンツ制作フェーズ
写真撮影
デザインに使われた画像は当初、ストックフォトを多用することも検討しました。しかし、それではGLOPACのリアルな様子を伝えることは難しく、ありきたりなウェブサイトになる懸念があったため、最小限の使用に留めることにしました。
過去のGLOPACプログラムの画像や、オンラインでのインタビュー時の撮影画像、そして、今回のプロジェクトの主役ともいえる、実際にプログラムが行われる場所で撮影した写真を中心に利用しました。スタッフ紹介の部分では集合写真が必要となりましたが、金融庁ご担当様にご協力いただき、実際のプログラムの様子に近いものも撮影させていただきデザインに生かすことができました。
動画制作
Webサイト制作以外では、GLOPACの事業を紹介する動画もエクスポート・ジャパン側で制作しました。こちらも写真と同様に、ハイブリッド形式の取材となり、実際に金融庁様の方で撮らせていただいた部分とオンラインで行ったインタビューを組み合わせたものとなりました。
YouTubeのリンクはこちらとなります。
About GLOPAC (YouTube)
コロナ禍という状況の中でイレギュラーな対応となりましたが、インターネット環境さえ問題なければ、国境を超えたインタビューも問題なく進めることができました。コロナという予想できなかった状況であっても、弊社は常にクライアント様の立場にたって、柔軟な対応を心がけています。
03
英語ライティングフェーズ
英語ライティング
本プロジェクトでは、日本語サイトがなかったことから、翻訳やリライトではなく、共有していただいた日本語の資料をもとに、全コンテンツの英語ライティングを行いました。ネイティブがライティングすることで、金融関連の専門用語を残しつつ、ターゲットユーザーとなるGLOPACプログラム参加者や参加希望者にとって分かりやすい表現を重視したコンテンツを提供することができました。
「日本語資料があれば、それを翻訳すれば済む話でないか。」と考える方もいるかもしれません。しかし、GLOPACの参加者には英語圏以外の国の方が多いため、それぞれのコンテンツの「分かりやすさ」が重要でした。したがって、日本語からの単純な翻訳では不十分です。そこで弊社からは英語ライティングを提案させていただきました。日本語の書類を確認し、担当者様や参加者・卒業生の話を聞き、さらに過去のお問い合わせ等も含めて、様々な情報を参考にしてライティングを行うというものです。
結果として金融庁の担当者様にもご協力をいただき、何度も協議を重ね、クオリティの高いライティングを提供することができました。
更に、今回のウェブサイトのターゲットにもなる参加者や卒業生と、弊社のコンサルタントが話す機会も頂きました。GLOPACプログラムに関する取材と同時にプログラム参加者・卒業生へのインタビューも行い、ライティングの部分だけでなく、デザインにもターゲットユーザーの声を生かすことができました。
Details of Fellowship Program
(dates provisional)
Step 1.
Orientation (Week 1):
- Introductory Presentation (15 minutes about the state of the finance market and finance regulation in your home country)
- Discussion with Senior Officers
- Sessions on FSA and getting used to life in Japan
- Start of Japanese Lessons
Step 2.
General & Basic Lectures (Weeks 2 through 5):
- Lectures and training sessions led by FSA officers
- Seminars on the supervision of financial institutions
- Lectures from members of industry associations, the Bank of Japan, Ministry of Finance, and other organizations
Step 3.
Focused Sessions (Weeks 6 through 9):
- Study trip to a Local Financial Bureau and relevant local organizations
- Visits to other financial Institution in Tokyo and other related organizations
- Preparation of final report and presentation
Step 4.
Final Presentation (Week 10):
- 30 minutes oer fellow, including a Q&A session (FSA officers attend the presentation
最後に
まとめ
弊社のWebサイト制作、多言語コンテンツ制作では、どのようなコンテンツでも、一方的に提案するだけでなく、クライアント様のニーズに応じて、ネイティブ目線とうまく混ぜ合わせた柔軟な対応を常に心がけております。ご興味のある方は是非チェックしてみてください。
このプロジェクトの担当者
S. Ro
F. Walter
K. Wozniak
多言語での情報発信に関する課題を
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