化粧品会社のWebサイト 多言語対応を調べてみた
制作・開発
身近なものを扱う会社の多言語サイト対応がどこまで進んでいるか、リサーチし記事にまとめていくことになりました。第一弾は、日本の化粧品についてです。
化粧品会社の公式サイト多言語対応状況
今回調べた化粧品メーカー24社の多言語サイト対応状況をまとめると、下記のとおりです。
日本語のみ :5社
日本語+英語 :5社
日本語+英語+中国語 :8社
日本語+英語+中国語+韓国語 :2社
日本語+英語+中国語+泰語 :カバーマーク
日本語+英語+中国語+韓国語+仏語+西語:箔一
日本語+英語+仏語のグローバルfacebook:まかないコスメ
日本語+ 17言語:資生堂
※ 泰語=タイ語、西語=スペイン語
グローバルブランド資生堂
世界で絶大なブランド力を誇る資生堂のサイトは日本語の他17言語で展開されており、グローバルブランドの「SHISEIDO」は世界88の国と地域で販売されています。
引用:http://www.shiseido.com/Site-Selector/site-selector,default,pg.html?reset=true
高級なイメージの「SHISEIDO」のみならず、お手ごろな価格が魅力的な資生堂の「Za」というグローバルブランドも、アジアを中心に展開されています。
Zaは日本よりも先にアジアマーケットで発売され、海外展開での成功を受け、日本でも2012年から2015年まで販売されていました。化粧品のアジアからの逆輸入という販売方法が面白いです。
残念ながら、現在は日本市場から撤退し、買うことはできません。使用感、色味、価格帯が魅力的な商品で、私も以前使用していたことがあります。
口コミ化粧品サイト@コスメ
ところで、最近収束をみせている爆買いブームですが、日本の化粧品はアジアからの観光客には日本人と肌質が似ているため、依然お土産として人気です。
また、化粧品各社のサイトとは別で、口コミランキングが人気なのが化粧品の総合ポータルサイト@コスメです。現在は台湾にも@コスメのサイトがあります。台湾版@コスメのサイトがこちら
引用:https://www.urcosme.com/rankings/categories
日本のサイト同様に口コミランキングを見ることができ、日本のメーカーの化粧品もランクインしています。
また、@コスメは実店舗として2017年5月に海外1号店を台北市にオープン。日本にある@コスメストアと同様、自由に商品を試して購入できるのが台湾でも人気で、6月には2号店、3号店が続けざまにオープン、香港への出店も計画されています。
台湾と日本では、日焼け対策は日傘と日焼け止め
余談ですが、日差しが強くなってきた今日この頃、日焼け対策がかかせません。
紫外線の気になる季節、私は日焼け止めと日傘で対策をしています。
日傘文化は日本だけかと思いきや、台湾でも日よけに傘を使う人が多いそうです。もともとスコールが多い地域だけあって、傘が必需品。傘屋さんがたくさんあって、かわいい傘が安価で手に入るそうで、お土産にも人気だとか。
とは言え、紫外線対策はもっぱら日焼け止めという方も多いのでしょう。
インバウンド消費動向調査によると、まだ肌寒さが残る3月という時期に、ドラッグストアの売り上げランキング第1位に輝いていたのは、
「資生堂 アネッサ パーフェクトUV アクアブースター」でした。
(カスタマー・コミュニケーションズ株式会社 2017年3月データより)
最近はSNSの影響もあり、新商品や季節商品に対する中国人、台湾人の反応は、日本人とさほど変わらないスピードだということが見て取れます。
中国で人気の越境ECサイト「シャオホンスゥ」
弊社の中国人スタッフに聞いてみたところ、中国では「シャオホンスゥ」という外国の商品を中国国内に輸入し販売する越境ECサイトが人気だそうです。日本の@コスメとも提携しており、ユーザーの詳細なレポートが商品を選ぶ際、とても参考になりそうです。
引用:http://www.xiaohongshu.com/;
個人的に興味がある化粧品
最後に、訪日外国人に人気の化粧品を調べていて、私が興味を惹かれたものを二つご紹介します。
まず一つ目は、菊正宗が出している日本酒を使った化粧品です。
最近、オーガニック化粧品が大人気ですが、日本酒は昔から、水で薄めて化粧品代わりに使われていました。
日本酒の原料はお米と麹と水で、日本酒にすることでアミノ酸やミネラル分などの保湿成分がさらに増殖してお肌を整えます。アルコールが強いのかと思いきや、マイルドで肌が弱い方も安心して使え、日本酒の甘い香りも楽しめるということです。
二つ目は、金箔が入った贅沢な化粧品です。
箔一や箔座などが有名ですが、最近、金箔入りの商品をよく目にします。
金箔にはマイナス電流が流れていて、それが肌の新陳代謝を促進させるため、美肌になるそうです。
気になるお値段は?
人気商品のあぶらとり紙は30枚5冊セットで1000円前後、化粧水は4000円前後と、手の届く価格でした。
箔座は弊社の東京オフィスのすぐ近くに店舗があるので、東京オフィスに行くことがあれば足をのばしてみたいと思います。